アースデイ東京調査を遂行後、多忙なkazuさんは一足先に北海道に戻り、翌日からオプショナルツアーがスタート。
自然素材を活かした建築を多数発表している、東京大学の藤森照信先生に話を伺いました。(今年2月の講演会の様子は→コチラをクリック!)
場所は、信州某所の長閑な里山。
小高い丘に向かい、ゆるやかな坂道を登っていくと・・・
!!!
木々の間から摩訶不思議な建物が見えてきます。
どう見ても木の梢と同じ高さ。
更に近寄ると・・・
そこには、長~い二本足の樹上ハウスが!
足は枕木にも使う丈夫な栗の木。高さはなんと6.5メートル!
この不思議な建築は、藤森先生ご自身の秘密の庵。
その名も高過庵(たかすぎあん)。
茶室として設計されているので・・・
主人である(つまり大家でもある)先生自らが茶を点て、もてなしていただきました。(ご馳走様でした!)
先生の左側に見えるのが炉。
炭を起こしてお湯を沸かすことができます。
なかは思ったより広くて(3畳ほど?)快適です。
天井も高く、立ってもゴツンとぶつかることはありません。
窓が3面にあり、上には換気口がついています。
白い壁、丸い天井、四角い窓からの明かり、車座になれるくらいの小空間。
北海道人の自分は、一瞬「かまくら」と類似の印象を受けました。
窓から外を眺めると、天気のよい日は正面に八ヶ岳が望めます。遠景に視線が引っ張られるため、3階に相当する高さをあまり感じさせません。
ただし・・・時折ゆらり、ゆら~りと揺れます。
大地に根を張り、風のあるときに風を感じることができるのも、また風流。
小鳥のさえずりと風の音に包まれ、無の境地に近づきつつあるなか、エコロジーな住宅とはどんなもの?環境に配慮した建築はどっちに向かうの?といった野暮なことも質問してしまいました。
この高過庵は、地元の栗の木の基礎?、手もみの銅板の屋根、漆喰の壁といった自然素材を用い、加えて先生自らが縄文建築団なる仲間とともに建築しています。
高さ6.5メートルの、白い丸い部屋で話を聞きつつ、次第に環境うんぬんよりも「心地よさ」の追求が大事だなあと思うに至りました。
心地よい空間とは、コンクリートか、漆喰かという方がわかりやすいし、それが素材として環境に配慮してあれば尚良し、なわけです。
内装はそれでわかりやすいのですが、外観はおそらく絵になる、風景になる建物といった解釈になるのではないでしょうか?
さて、次なる取材陣が押し寄せてきたので高過庵を辞し(先生ありがとうございました!)、てくてくと坂を下ることしばし。
このなかに史料館が写っているのがわかるでしょうか?
史料館(資料館)と言うと、アカデミックな文化的な、すなわち先端技術とデザインという発想で造られる建物が多い気がしますが、藤森先生の作品の場合、むしろ逆行しています。
これは先生の建築処女作である神長官 守矢史料館。
割り板の板塀、地元の鉄平石を載せた屋根、その屋根を突き抜けた4本の矛。
藤森先生はこの作品で、RC造を自然素材で包むという特殊な方法を試行されています。
1991年築なので、築後17年。
築17年のアパートだと当然古さ、傷みが出ますが、そもそもこの建物はいったいいつ建てられたものか、想像できません。
それゆえ古さを感じさせず、むしろ懐かしさを年とともに育み続けているように思えます。
この史料館の内容や諏訪の歴史が非常に興味深いのですが、スゴク長い話になりますので、それはまたの機会に。
特別に収蔵庫へ続く、跳ね橋を動かしてもらいました。
これもオトコゴコロをくすぐるアイテムです。
今回の信州の旅は、Uさん、Aさん、そして十年来の友人Nさんにいろいろと取り計らってもらいました。この場を借りて御礼申し上げます。感謝!
自然素材を活かした建築を多数発表している、東京大学の藤森照信先生に話を伺いました。(今年2月の講演会の様子は→コチラをクリック!)
場所は、信州某所の長閑な里山。
小高い丘に向かい、ゆるやかな坂道を登っていくと・・・
!!!
木々の間から摩訶不思議な建物が見えてきます。
どう見ても木の梢と同じ高さ。
更に近寄ると・・・
そこには、長~い二本足の樹上ハウスが!
足は枕木にも使う丈夫な栗の木。高さはなんと6.5メートル!
この不思議な建築は、藤森先生ご自身の秘密の庵。
その名も高過庵(たかすぎあん)。
茶室として設計されているので・・・
主人である(つまり大家でもある)先生自らが茶を点て、もてなしていただきました。(ご馳走様でした!)
先生の左側に見えるのが炉。
炭を起こしてお湯を沸かすことができます。
なかは思ったより広くて(3畳ほど?)快適です。
天井も高く、立ってもゴツンとぶつかることはありません。
窓が3面にあり、上には換気口がついています。
白い壁、丸い天井、四角い窓からの明かり、車座になれるくらいの小空間。
北海道人の自分は、一瞬「かまくら」と類似の印象を受けました。
窓から外を眺めると、天気のよい日は正面に八ヶ岳が望めます。遠景に視線が引っ張られるため、3階に相当する高さをあまり感じさせません。
ただし・・・時折ゆらり、ゆら~りと揺れます。
大地に根を張り、風のあるときに風を感じることができるのも、また風流。
小鳥のさえずりと風の音に包まれ、無の境地に近づきつつあるなか、エコロジーな住宅とはどんなもの?環境に配慮した建築はどっちに向かうの?といった野暮なことも質問してしまいました。
この高過庵は、地元の栗の木の基礎?、手もみの銅板の屋根、漆喰の壁といった自然素材を用い、加えて先生自らが縄文建築団なる仲間とともに建築しています。
高さ6.5メートルの、白い丸い部屋で話を聞きつつ、次第に環境うんぬんよりも「心地よさ」の追求が大事だなあと思うに至りました。
心地よい空間とは、コンクリートか、漆喰かという方がわかりやすいし、それが素材として環境に配慮してあれば尚良し、なわけです。
内装はそれでわかりやすいのですが、外観はおそらく絵になる、風景になる建物といった解釈になるのではないでしょうか?
さて、次なる取材陣が押し寄せてきたので高過庵を辞し(先生ありがとうございました!)、てくてくと坂を下ることしばし。
このなかに史料館が写っているのがわかるでしょうか?
史料館(資料館)と言うと、アカデミックな文化的な、すなわち先端技術とデザインという発想で造られる建物が多い気がしますが、藤森先生の作品の場合、むしろ逆行しています。
これは先生の建築処女作である神長官 守矢史料館。
割り板の板塀、地元の鉄平石を載せた屋根、その屋根を突き抜けた4本の矛。
藤森先生はこの作品で、RC造を自然素材で包むという特殊な方法を試行されています。
1991年築なので、築後17年。
築17年のアパートだと当然古さ、傷みが出ますが、そもそもこの建物はいったいいつ建てられたものか、想像できません。
それゆえ古さを感じさせず、むしろ懐かしさを年とともに育み続けているように思えます。
この史料館の内容や諏訪の歴史が非常に興味深いのですが、スゴク長い話になりますので、それはまたの機会に。
特別に収蔵庫へ続く、跳ね橋を動かしてもらいました。
これもオトコゴコロをくすぐるアイテムです。
今回の信州の旅は、Uさん、Aさん、そして十年来の友人Nさんにいろいろと取り計らってもらいました。この場を借りて御礼申し上げます。感謝!
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