「環境に優しい建物」って一体どんなもの?
今回、そのヒントを求めて北海道建築工房さんにお話を伺いました。

北海道建築工房さんを知ったきっかけは、住宅・住まいWEBのサイト(→クリック!)です。
左側の「世界と日本の環境に配慮した住まいデータベース」のなかに北海道の物件が2件だけ掲載されており、ともに北海道建築工房さんの設計によるものなのです。
何より、掲載されている写真に目が釘付けです。

(写真提供:北海道建築工房)
これは、札幌圏にお住まいでなければ、わからないかもしれません。
家の外壁部分が「札幌軟石」という北海道開拓当時から利用されている地元の石材なのです。
もともと札幌軟石を利用して建てられていた住宅を、石組みはそのままに断熱材を内側から吹き付け、屋根を乗せ換えリフォームしたのものです。
「札幌軟石」は倉庫や家屋などに用いられていましたが、現在その多くは姿を消しています。
100年を経ても色褪せず、むしろますます風格と存在感を感じさせる郷土素材をそのまま活かす(=建物部材のリユース)という点が、とても興味深く思いました。
北海道建築工房さんでは他にも、屋根を緑化し室内温度を一定に保つ工夫をした建物や・・・

(写真提供:北海道建築工房)
温かみを感じる内装の建物など手がけています。

(写真提供:北海道建築工房)
正直、個人的には建築に全く疎く、まして「建築家」なる職種の方ははるか遠い存在のように思っていました。誤解を恐れずいうと、建築家=住宅というカテゴリーの「オブジェ」を作りたい人、というイメージです。
つまり、住む人の生活やランニングコストよりも、写真写りやオリジナル性を優先させている印象があったわけです。
そんななか出会った北海道建築工房さんのHPを眺めて思ったのは、
?情報量が圧倒的に多い。
?写真が多い。それも四季の写真がある。
?写真のアングルにあまりこだわっていない。
普通、我々でも賃貸物件の写真はこの角度から!というのがあります。まして冬の写真を掲載することはまずありません。
ところが、北海道建築工房さんのサイトは「どんな角度からでも、自由にどうぞ」という気風があるのです。
一体どんな方が、どんな想いで設計されているのか?
ということで、さっそくお邪魔し、代表のKさんからお話を伺いました。

Kさんとのお話の中で、何度も出たキーワードが意外にも「断熱」。
デザインや建築についてももちろん伺ったのですが、Kさんは設計の優先度を「室内の温度や湿度といった空気感」に設定しているように感じました。
前出の屋根緑化も決して奇をてらったものではなく、家の中の環境=居住性から導き出された一つの結論と聞き、なるほど納得できました。
個人住宅に限って言うと、やはり室内空間の居心地の良さが施主の第一希望と思いますし、それは集合住宅においても同様です。
以前の賃貸物件は回転すればするだけ利益が出たのですが、現在はその反対。いかに退去を防ぐか、そのために入居者の不満をなくし、より快適性を高めることが求められているのです。
伺ったお話は盛りだくさんですべてを書ききれませんが、いろいろなヒントをいただきました。(Kさん、ありがとうございました。)
「自分が住めないような家を薦めることはできない」というKさんの言葉に、我々ガンバる大家も同じ想いであることを今一度、確認できたのでした。
今回、そのヒントを求めて北海道建築工房さんにお話を伺いました。

北海道建築工房さんを知ったきっかけは、住宅・住まいWEBのサイト(→クリック!)です。
左側の「世界と日本の環境に配慮した住まいデータベース」のなかに北海道の物件が2件だけ掲載されており、ともに北海道建築工房さんの設計によるものなのです。
何より、掲載されている写真に目が釘付けです。

(写真提供:北海道建築工房)
これは、札幌圏にお住まいでなければ、わからないかもしれません。
家の外壁部分が「札幌軟石」という北海道開拓当時から利用されている地元の石材なのです。
もともと札幌軟石を利用して建てられていた住宅を、石組みはそのままに断熱材を内側から吹き付け、屋根を乗せ換えリフォームしたのものです。
「札幌軟石」は倉庫や家屋などに用いられていましたが、現在その多くは姿を消しています。
100年を経ても色褪せず、むしろますます風格と存在感を感じさせる郷土素材をそのまま活かす(=建物部材のリユース)という点が、とても興味深く思いました。
北海道建築工房さんでは他にも、屋根を緑化し室内温度を一定に保つ工夫をした建物や・・・

(写真提供:北海道建築工房)
温かみを感じる内装の建物など手がけています。

(写真提供:北海道建築工房)
正直、個人的には建築に全く疎く、まして「建築家」なる職種の方ははるか遠い存在のように思っていました。誤解を恐れずいうと、建築家=住宅というカテゴリーの「オブジェ」を作りたい人、というイメージです。
つまり、住む人の生活やランニングコストよりも、写真写りやオリジナル性を優先させている印象があったわけです。
そんななか出会った北海道建築工房さんのHPを眺めて思ったのは、
?情報量が圧倒的に多い。
?写真が多い。それも四季の写真がある。
?写真のアングルにあまりこだわっていない。
普通、我々でも賃貸物件の写真はこの角度から!というのがあります。まして冬の写真を掲載することはまずありません。
ところが、北海道建築工房さんのサイトは「どんな角度からでも、自由にどうぞ」という気風があるのです。
一体どんな方が、どんな想いで設計されているのか?
ということで、さっそくお邪魔し、代表のKさんからお話を伺いました。

Kさんとのお話の中で、何度も出たキーワードが意外にも「断熱」。
デザインや建築についてももちろん伺ったのですが、Kさんは設計の優先度を「室内の温度や湿度といった空気感」に設定しているように感じました。
前出の屋根緑化も決して奇をてらったものではなく、家の中の環境=居住性から導き出された一つの結論と聞き、なるほど納得できました。
個人住宅に限って言うと、やはり室内空間の居心地の良さが施主の第一希望と思いますし、それは集合住宅においても同様です。
以前の賃貸物件は回転すればするだけ利益が出たのですが、現在はその反対。いかに退去を防ぐか、そのために入居者の不満をなくし、より快適性を高めることが求められているのです。
伺ったお話は盛りだくさんですべてを書ききれませんが、いろいろなヒントをいただきました。(Kさん、ありがとうございました。)
「自分が住めないような家を薦めることはできない」というKさんの言葉に、我々ガンバる大家も同じ想いであることを今一度、確認できたのでした。
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