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アースデイEZOイベントの会場となる環境サポートセンターへ下見に行って来ました。



環境サポートセンターは、北海道環境財団が運営する環境関係の情報発信基地です。



ここに行けば、北海道内を中心とした環境系の団体情報やイベント情報などが入手できます。



以前は、札幌駅の北側にあったのですが、現在は・・・


(環境サポートセンターの窓から見える風景)

札幌駅の真正面!

駅南側のビルの4階に入居しています。

さて、今回の「エコロジーな集合住宅、エコロジカルなライフスタイル」セミナー。

なんと、東京にサテライト会場を用意することになりました!




共催であるEPO北海道さんとGEICさんの全面協力により実現した企画です。

スカイプを利用した実験的な企画のため、映像や音声の中断等あるかもしれませんが、うまくいけばオンデマンドで札幌-東京間のやりとりができます。
(テストでは映像も音声もきれいに届きました!)



場所は、東京都渋谷区の地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)です。
参加ご希望の方は直接、会場へお越しください。

6月14日(土)14時スタートです。(→詳細はコチラ)
2008.06.10 Tue l アースデイ2008企画(エコロジー賃貸) l コメント (0) トラックバック (0) l top
地球や家計に優しいロードヒーティングの普及を目指す

ステンレスパワーヒーティングシステムを展開する、


三栄工業株式会社さんにお話しを聞きました。







ステンレスパイプを用いることで、従来のパイプよりも熱伝導率が

高く効率的に融雪できるため、燃料となる灯油を大幅に節約できる

ことが特徴です。

北海道の冬は雪との闘い。しかし限りある資源は大事にしたいし

ランニングコストも抑えたい。そんな要望に応えてくれるステンレス

パイプですが、三栄工業さんでは導入費の削減も考え、ステンレス

だからこそ実現可能な 「じか敷き施工」 を開発されました。









既存の路盤やアスファルトの上に、じか敷きにすることにより、

掘削などの土木工事が大幅に減少されるほか、既存の路盤や

舗装が廃材となることもありません。


4tトラックが乗ってもつぶれることのない、ステンレスパイプだから

こそ実現可能な工法!

まさに環境に配慮された画期的なロードヒーティングと言えるかも

しれません。





ここまで完成されたシステムではありますが、三栄工業さんでは

もっと稼動コストを削減するため、現在、風力発電を利用した

システム開発にも力を入れているとのことでした。





灯油代を節約するため、稼動時間を削って我慢するのではなく

快適な環境を維持しながら経済的でなおかつムダの少ない効率的な

運用をするためのシステムであり、更なる進化も構想中の三栄工業さん

のお話しはいろいろ考えさせられることが多かったです。





導入費用だけで比較され、何度も悔しい思いをしてきたことも

容易に想像できますが、それでも諦めることなく北海道の雪問題と

地球環境、ランニングコストの削減と戦い続けて出来上がった

このステンレスロードヒーティングが、評価される日が近いのでは

ないかと思いました。




2008.05.25 Sun l アースデイ2008企画(エコロジー賃貸) l コメント (0) トラックバック (0) l top
6月14日開催のアースデイEZOイベント、「エコロジーな集合住宅、エコロジカルなライフスタイル」で講演してもらう平田さんの本が出版されました!



環境分野の専門家である平田さんが、大家である父親の相談を受けプロデュースしたエコアパートの完成までの建築記録です。

先月、その花園荘を訪問した記事はコチラ(→東京都足立区のエコアパートを見学に行きました!)



本は写真やイラストが豊富!

また、大家なら気になる建築費や家賃設定の話も、かなりオープンに書かれています。



気になる方は是非、書店にてお買い求めください。

畑がついてるエコアパートをつくろう
  ~地球を冷やすワザいっぱいの下町プロジェクト
  著 者:平田裕之・山田貴宏
  出版社:自然食通信社
  発行日:2008年5月25日
  価 格:2000円+税

平田さんも参加するアースデイEZOイベントは会場の都合、先着50名様までとなっております。

まだお申し込みでない方は、こちら(→クリック)からどうぞ。

大家の手づくりチラシがダウンロード出来ます!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
2008.05.20 Tue l アースデイ2008企画(エコロジー賃貸) l コメント (0) トラックバック (0) l top
環境に配慮した○○!を廻る旅も、いよいよ終盤になりました。

今回訪問したのは、恵庭市にある環境を考えるテーマパーク「えこりん村」

レストラン「びっくりドンキー」や「ペペサーレ」等を経営する北海道企業、株式会社アレフの子会社が運営しています。

ちょうど2年前の平成18年6月にオープンしたこの施設。

ガーデニングショップ「花の牧場」と有料の英国式庭園「銀河庭園」、レストラン「天満食堂」と「らくだ軒」の4施設がコアになり、周りは牛や羊が草を食む牧場風景を演出しています。

その施設のひとつ、天満食堂で(株)アレフのエコチームリーダー、Sさんからお話を伺いました。

天満食堂の屋上は完全に土を載せて緑化してます。



内装も自然石や無垢材を使ったワイルドな感じです。

そもそも株式会社アレフの社長さんが安全な食や環境問題に非常に熱心で、会社として様々な独自の研究を進めてきたそうです。



「健康に悪影響を与えることが分かっている食品はいうまでもなく、生産方法を理解していない食品も絶対に扱うべきではありません。私たちは食肉についてより深く学ぶためにアレフ牧場、アレフ農場を設立し、健康な土づくり牧草づくりから品種の選定、改良などに積極的に取り組み、豊かな経験と知識を蓄えてきました。」

「アレフも『食』から社会という森に分け入り、やがて農業や環境といった問題にかかわるようになりました。」(アレフHPより)

ゴミを出さず再利用する、というのも食からの延長線上にあり、天満食堂には廃油を回収ステーションがあります。

家庭で使った廃油を1リットル入れると、左のトマトゼリーがもらえます。



集めた廃油は精製してバイオディーゼル燃料として生まれ変わり、えこりん村内を走るディーゼル車の燃料などになるのです。捨てられるはずだったエネルギーの再生です。

また、天満食堂の裏側には食べ残してしまった残飯を微生物により発酵させる装置があります。



ここで2ヶ月ほど攪拌し、さらに牛糞等と混ぜると堆肥が完成します。



この堆肥を販売し、また施設内の植物の育成に利用しているのです。



風景式の銀河庭園も「あるものを利用する工夫」から出来ています。



立派な巨木のゲートですが、これも流木を拾って(語弊があるかもしれませんが)再利用したものだそうです。



また、足元にはめ込んであるウッドタイルは、もともとココに生えていた木々を(捨てるのではなく)、緩衝材として再利用するため、スライスして埋め込んだということです。



庭園内に見え隠れするオブジェも、流木や廃材を再利用したものから出来ています。



これは左を向いているクマ!



エコロジーであるというより、『食』を中心軸に無駄をなくす、ゴミを出さない、を徹底した結果、その受け皿としてこの「村」が出来たように思います。

食が循環することは目の前の事実から体感できたのですが、我々のテーマである「住まい」をどう結びつけるか、どう循環させるか。

食と住の連携と循環は、これから考えるべきテーマになるかもしれません。
2008.05.13 Tue l アースデイ2008企画(エコロジー賃貸) l コメント (0) トラックバック (0) l top
自然エネルギーを上手に活用している住宅があると聞き、S市のIさんのお宅を訪問しました。

三角屋根に、煙突が見えています。

Iさんが指差す屋根の左側には・・・



ソーラーパネルが設置されています。

ご自身が環境カウンセラー等の資格を持ち環境分野の専門家であるIさん。
建築前からエネルギーや換気、建材等に使われる化学物質まで研究し、4年前に完成したというご自宅です。



目を凝らすと自然の恵みを上手に活用する様々な仕掛けが見えてきます。

例えば雨水(天水)の利用。

屋根から滴る雨水を雨樋が受け、中央右側のパイプが受け止めます。



水は平行して設置された左側のパイプへ流れ込むと、重力で不純物は沈殿。濾過された上澄み部分が内部の500リットルタンクに溜まります。

この水はトイレや植木の散水に使っているのだそうです。
通常の我々の感覚では雨水=排水されるもの、としか考えられていませんが、資源と受け止めると無限の可能性があります。

この垂直型濾過装置は、足立区の畑付アパートでも目撃しました。

場所は違えど、考え抜いた人のアイディアは相通ずるのですね。



よしずの張られたサンデッキも木漏れ日が気持ちが良さそうです。

そして、なかを拝見させていただくと・・・



驚いたことに暖房はこのペレットストーブ一台でOKとのこと。

設計時から日の当たる間取り、空気の循環を考えたため、実際に問題なく過ごせるそうです。



ストーブの前が吹き抜けになっており、暖められた空気が二階へ循環し、階段を下りてくるよう工夫しているそうです。ちなみに窓は(おそらくスウェーデン製の)木枠のトリプルサッシ。(O市のY邸と同メーカーでした

木をタップリ使った内装に漆喰の壁。
自分にとってというよりも、子どもにとってすごくいい環境だと感じました。

先ほどの太陽光パネルで発電された電力は、地下のバッテリーに逐電され・・・



仮にバッテリー切れになっても問題ない家電製品の利用に当てられます。
建築当初の段階で電気系統を二系統に分けているのです。


(左側のクローバーマークのコンセントが、自然エネルギーで発電されたもの)

今回、これらの自然エネルギーシステムの導入を担当した有限会社三素のI社長にも同席いただき説明していただきました。(I社長ありがとうございました!)



さらにご近所にあるひさし型ソーラーパネル装置や・・・



家庭用風力発電装置も拝見させていただきました。

自然エネルギーを主電源とするのは、まだまだ難しそうですが、補助あるいは緊急用として使い分けることを前提とすれば、使える場所はむしろたくさんある気がします。

Iさんのお話を伺い、エネルギー(電気や水)を上手に使い分けるためには、あらかじめ生活スタイル(ビジョン)を具体的にイメージすることが必要だと気づかされました。

「エネルギーは有限である」と気づくことから、最初の一歩がはじまるのかもしれません。
2008.05.12 Mon l アースデイ2008企画(エコロジー賃貸) l コメント (0) トラックバック (0) l top